1974-04-04 第72回国会 衆議院 交通安全対策特別委員会 第12号
しかるに鉄鋼におきましては、従来の慣習を継承し、今日もトン建て運賃が荷主及びトラック業者に採用されている実情でございます。東京都トラック協会の鉄鋼部会では、車建て運賃表から換算いたしましてトン建て自主料金というものを設定いたしております。このトン建て運賃制を採用していることが過積みの一つの要因となっていることはいなめないのでございますけれども、それは後刻触れさせていただきます。
しかるに鉄鋼におきましては、従来の慣習を継承し、今日もトン建て運賃が荷主及びトラック業者に採用されている実情でございます。東京都トラック協会の鉄鋼部会では、車建て運賃表から換算いたしましてトン建て自主料金というものを設定いたしております。このトン建て運賃制を採用していることが過積みの一つの要因となっていることはいなめないのでございますけれども、それは後刻触れさせていただきます。
これは車両建て運賃であれば一台幾らですから定量運ぶ、しかしトン建て運賃が中身として契約をされますからよけい積まなければならぬ。先ほどもお話がありましたように、一日十一トン車で三万円かせぐ、定量運べば五千円だ。十キロ六回往復やらなければならぬということになれば、この交通ふくそうの時代にそれだけの回数はできない。だから三回にするためには倍積む。
○福田参考人 私はトン建て運賃制が決して悪いとは申しませんけれども、やはり過積みの防止というような意味合いからいけば、私見ではございますけれども、車両建てということも考えなければならないのじゃないかというふうに思います。
○説明員(高橋寿夫君) トン建て運賃を車扱い運賃に変えましたのは四十六年の春でございますけれども、その実施状況につきまして、私どもも業界に対しまして、強く従来の慣行を改めまして、車扱い運賃にするように指導いたしております。かなり普及をいたしておりますけれども、まだ一部の物資につきまして、なおトン建て運賃で契約が行なわれておるものもあるように聞いております。
ただ、トン建て運賃と申しますのは、長い商慣習で行なわれておりまして、急にはなかなか変わらないわけでございます。私どもこの車両制運賃を持ち込もうというので一生懸命努力しておるわけでございますが、これは少し時間がかかるか、こう思っておるわけでございます。なるべく早い機会に車両制運賃の確立をはかりたい、こう思っております。
大体いまの場合ですと、鋼材関係は特にトン建て運賃が多いと思うのです。車種運賃になりますれば、そうした意味で、たとえば十トン車に十五トン積んでも十トン積んでも八トン積んでも、運賃は変わらないわけです。ところがトン建てですと、どうしても一トンよけい積めばそれだけお金になりますから、そういうところからもこういう過積みという問題が出てくるのではないかというふうに思います。
先ほど来出ておりました、その際のその適用の方法でございますが、トン建てにするとかあるいは一車幾らでやるとかというようなことにつきましては、先ほど来お話が出ておりましたが、先般の運賃改定、つまり現在の運賃制度におきましては、トン建て運賃にいたしておるわけでございます。